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【入門編】TAKISAWA社員の自主勉コラム ~旋盤とは何?刃物台編~

自主勉コラム

2022年10月18日

#人材育成

#初心者

#旋盤メーカー

前回は「主軸」について、詳しく解説しました。
今回は「刃物台」についてさらに深掘りして解説します!
また前回同様、「TCN-2100」の製品カタログを用いて指標についても解説します。

 

これまでに紹介した内容を振り返りたい方はこちらから
~概略編~は、こちらから
~主軸編~は、こちらから

 

さて、刃物台とは何か覚えていますか??
JISによると、刃物台とは「刃物その他を取り付ける台」のことです。

1.刃物台の概要

図1  刃物台を表した図

 

今回解説する「刃物台」は図1にある、緑枠の部分です。
 
まずは、刃物台に関連するキーワードを説明します。
タレット・・・2個以上の工具を放射状に取り付け,旋回割出しを行う刃物台。
ここで、刃物台の実際の写真を見てみましょう。

図2 斜めからみた図

 

タレットに工具を放射状に配置させ、NC装置からの指令によって使用する工具を割り出します。
現在のNC旋盤ではこの形態のものが多く採用されています。
また、下記図3にて後述しますが工具の取り付け本数はT8やT12と表現しています。

2.各指標の説明

表1 カタログ 「TCN-2100」 記載の指標

工具取り付け本数:取り付け可能な工具本数のことです。
例えばT8の場合は8本、T12の場合は12本となっています。

図3 タレット(T8とT12)

 

角バイトシャンク部の高さ: 保持できる角バイトの大きさを表します。
ボーリングバーシャンク部の直径: 保持できるボーリングバーの直径を表します。

図4 「角バイトシャンク」と「ボーリングバーシャンクの直径」

 

この2つの部分は工具(角バイト及びボーリングバー)を取り付ける箇所ですが、
どのように装着されているのか知っていますか?
 
各部分における構成パーツと装着後の様子を説明します。
 

【角バイトの取り付け】

「シャンク」は赤色部分の柄を表します。
「クランププレート」は工具を押さえつけて固定するために必要です。
 

【ボーリングバーの取り付け】

外径・端面加工 ⇒ 角バイト
内径加工    ⇒ ボーリングバー
がよく使われます。
 

今回もたくさんの用語が出てきましたね!
こちらのページではより詳しく掲載されています。
もっと勉強したい方はこちらもどうぞ!

工作機械関連用語集

 

TCN-2100 についてはこちら